電車に乗っていると見ようとしているわけでもないのに他人がスマホをいじっているのが目線に入ってくることがある。
先日も二人ぐらい先にいる若い女性がFACEBOOKを見ているようだが、そのいいね!の打ち方の速さと言ったら神業だった。写真の速読とでもいえばいいのだろうか。速見か?(笑)。
いいね!スワイプ! いいね!スワイプ! いいね!スワイプ! いいね!スワイプ!
プロの写真家でもそんなに速く写真の善し悪しをジャッジできないだろう。
ほとんど写真なんてチラ見なのにじゃんじゃんといいね!を押していくのである。それ、全然見てないじゃん!ってつっこみ入れたかったけど。あー、スマホでの閲覧ってこんなもんだなとリアルに感じた次第。スマホで見る写真なんてその程度の位置付けなんだろう。
この写真もTwitterとかでアップしたけどスマホの数センチの画面じゃ何も見えないだろう。インスタグラムだったら正方形だしもっと小さいか。
木の枝に双眼鏡を持った少女が立っているのである。隠し絵のように見えないぐらいの大きさだから良いのかもしれないが見えなくては意味が表せない。
でもスマホの画面が小さくて見えないのと気が付かずに見過ごしてしまったのでは意味が違ってくる。
小さいサイズでもプリントしてこのシリーズを展示するのであればまた鑑賞者の見る目も違ってくるだろう。
しかし実際にリアルな写真を見たことのない人にプリントした写真って素晴らしいよと言っても伝わらないだろう。
今後どうやって写真をアウトプットしていくかは非常に重要な問題だ。