フランスに行ってきた友達からバターのお土産をもらった。
もらった時は、普通にお土産をもらって嬉しいなー、ありがとう、で終わったのだが、翌日早速パンに付けて食べながら思ったことがある。
フランス土産にバターは適してないということ。バターをフランスから何十時間もかけて持って帰ってくるのって大変なことじゃないですか。どうやって解けないように持ってきたのかな。溶けてしまったらベトベトになってしまってスーツケースの中身が大変なことに。
義理のお土産ならもっと簡単なお菓子系でいいはず。ワインだってあるし、キーホルダーとか、ポストカードとか、写真集とか、パリなら持ち帰りやすいものが沢山あるはず。
フランスに行ってなんでわざわざバターを買ってきてくれたの?
僕が会社員時代に一番嫌だったことのひとつにお土産がある。席を外している間に机の上に置かれている一個のお菓子。バラマキ土産の中の一個。僕に買ってきてくれたのではなくて、何十人かの社員に買ってきた中のひとつ。デスクワークをしながら口にポンと入れて、美味しいとも思わず、誰が買ってきたかもわからずそれで終わり。いつも疑問に思っていた、バラマキ土産って意味があるのだろうかと。
フランスからわざわざ買ってきてくれたバター。そこには愛情がこもっていた。僕がパンとバターが好きだから買ってきてくれたのだ。
土産を買うときに相手がどんなものが欲しいかなーって想像して買う。それが解けてしまうものだったら解けないように考える。潰れてしまうなら潰れないように工夫する。でもそれって大変な作業。帰りの荷物は行きより増えているし、ましてや食べ物を持ち帰るのは至難の業。
でも、僕がバターが好きなのを遥か遠くのフランスで思い描いて、一生懸命、解けないように、潰れないように持ち帰ってくれたのだ。
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ぶったら相手がどれだけ痛いか想像する。
汚い言葉を投げかけたら相手がどれぐらい傷つくか想像する。
仲間はずれにしたらどれだけ相手が悲しいか想像する。
爆弾が落ちたらどれだけ血が出るか、痛いか想像する。
優しくハグしたら相手がどれだけ癒やされるか想像する。
席を譲ったら相手がどれだけ助かるか想像する。
ありがとうって言ったら相手がどんな気持ちになるか想像する。
バターが大好きな人にバターを買ってきてあげたら相手がどんな気持ちになるか想像する。
バターも戦争もいじめも全部一緒なんじゃないかな。
想像するっていうこと。
Imagine。
LOVEがこもったバターは更に美味かったです。
PS:TMさん大好きなバターを買ってきてくれてありがとう。
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