人とは勝手なもので、冬真っ盛りのときは、「早く暖かくならないかなー」と日々思っているのに、いざ春めいてくるとあの厳寒のぴりっとした寒さを懐かしく思ったりする。
もうすでにオリオン座を見上げたあのシーンとはしばらくお別れ。冬空を観ることはできない。春のほんわかした夜空だ。
不思議だ。空気が違う。空は同じはずなのに何かが違う。
本当のところはわからないけれど湿度が違うのかな。
空気の硬さとでも言おうか。
いや、自分がそう思い込んでいるだけなのかもしれない。本当は大して変わっていないのに、春めいたという固定概念からの勝手な想像なのかもしれない。同じ真っ黒な冬の夜空と春の夜空を撮り比べてその空気の違いが写し取れるだろうか。
星座の違いとかではなく、空気の硬さの違い。
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