いいとは?コーヒー&写真

遅まきながらドリップコーヒーを自分で淹れるなんていうことをやり始めた。最初はその行為に酔ってなんとなく満足している自分w.やかんを回しながらお湯を注いじゃったりしてね。
 
しばらくすると、
「あれ?美味しいコーヒーってなんだっけ?」という壁に突き当たる。
 
ハッ! これどこかで聞いたことあるフレーズ。
「先生、いい写真ってなんですか?」
いつも聞かれていることと同じだった(笑)。
 
やばい。スタバや、ドトールや、エクセルシオールや、タリーズでいつもコーヒーをただ喉に流し込んでいた自分。
 
よしここは時代的には検索だな。美味しいコーヒーとは? 0,5秒でGoogleのAIが答えてくれた。
 
「美味しいコーヒーとは、味に深みがあり、苦みと酸味のバランスが良く、香りがよく、濃さや温度がちょうどいい、雑味がないコーヒー」
 
オイ! もうこの答、笑うしかなかった。
 
 *
 
そういえば近所にコーヒー豆を売っている小さな店があって、申し訳程度にカフェを併設していたなということを思い出して出かけてみた。
 
カウンター席が4席しかない狭さ。バリスタという名称とは程遠いおばちゃんが店にいた。お客ゼロ。大丈夫かな。
 
狭いゆえにおばちゃんが豆を挽くところからカップに注ぐまでを目の前で見学できた。見ていると、何度か電車の車掌さんのような謎の指差し確認が入る。確実に何かを確認しているのだろう。声は出してないが「よし!」という声が響く。
 
色々聞きたことがあるのだがおばちゃんには隙がない。話しかけるなと体で訴えてきた。まるで武道の演舞のようだ。
 
ふー、緊張の時間が終わり、カップに注いで出してくれたところで聞いてみた。
「粉は何グラム使うのですが?」
「16グラムよ」
えーーーー、検索ではほぼ100%どのサイトでもコピペのように8~10gって書いてあるんですけどー。
 
「ケチったらだめ!」
 
もうこの一言にノックアウトされてしまいました。検索じゃないんだよ。お湯の量とか産地とか好み云々より、大事なのはこの実世界での出来事なんだな。人生まだまだ勉強。
 
おしゃれコーヒーYouTuberよりおばちゃんLOVE。
 
美味しいコーヒーとは。つづく。
 
▼カルディで買った軽量スプーン10g(笑)。

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