毎回、写真とは関係のない講師を呼んで話を聞いている。茶道家、料理家、アフリカンドラマー、剣士、合気道の範士、デジハリ講師、書店オーナー、タップダンサー、絵描き、坂本龍一のサウンドエンジニア、スガシカオのアレンジャーなど。
今回お呼びしたのは、水墨画家の土屋秋恆氏。
18歳で水墨画を始め2年で師範に。その後NY、イタリアなど国際的に展示を繰り広げ、クリスチャンディオール、安室奈美恵、三代目J Soul Brothersなどなどとコラボ。古典は元より、水墨画のコンテンポラリーでは右に出る者はいないほどのビッグなアーティスト。
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写真を見てもらうとわかるが、どうみても写真教室には見えない(笑)。
しかしこれこそが須田誠写真教室だ。写真のことだけを考えていても写真は上手くならないというのが僕の哲学。広い視野で物事を見て、感じて、想像することが大事だと常々思っている。
水墨画自体を初めて観る人もいるので実際に秋恆さんに描いてもらうわけだが、最初に描いてくれた横線一本、短い縦線五本。これがすべてを物語っていた。
水墨画なるものを甘くみていたかもしれない。この写真、短い縦線を後から描いているにもかかわらず、先に描いた長い線の下に描かれているように見える。まるで騙されているのかのようだ。
次にコピー用紙を4つに折って、抽象画を描いてくれた。適当にサンプルとして描いてくれたのだろうがあっぱれなのである。ちゃんと何かが見えているのだと思う。
その後、参加者のみんなも写真のことなど忘れ、何かに取り憑かれたように水墨画の体験をさせてもらった。
最初は、みな面白いぐらいにあの水墨画の独特な薄い色が出ない。さっき見た縦線と横線はやはりマジックだったのか。思い思いに工夫して描きだす。
いきなり出されたテーマは「嫉妬」。水墨画さえやってことがないのに更に抽象的な難しいテーマを描かされた。みな、普段使っていない脳みそがフル回転しているのがわかった。
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その後トーク。水墨画の話も聞いたが、その他にも沢山興味深い話が聞けた。
胸有成竹、殺気、狂気、光、YES!、シンギュラリティ、人工知能…。
今まで沢山の特別講師を呼んで、違った視点からいろいろな話を聞いてきた。
全く違うジャンルの人でも何かを極めている達人が言うことは、究極いつも同じだった。
最後はLOVEなのだ。
●土屋秋恆オフィシャルサイト
生徒も募集中です。下北にも教室がありますよ!
http://www.bokusenkai.com/profile.html
●須田誠 写真教室 初級クラス!
7月生募集中!!!
http://travelfreak.jp/ws-beginner/
※表現クラスは初級クラスを修了したかたが受講できます。