友達からこんな凄い写真集をもらった。
サルガドの「WORKERS」という写真集。
「もし俺にプレゼントすることがあったらサルガドのWORKERSという写真集にしてくれ!」と冗談で言っていたら本当にプレゼントしてくれた。ありえない。
こんな高いものをわざわざ輸入してくれて、それも分厚くて激重いのに彼は手で持ってきてくれた。写真集を知る人は知っていると思いますが、写真集って何しろ高価なのです。だからなかなか手が出ない。手が出ないからと言ってその場で買わないと、写真集は発行部数が少ないのですぐに絶版になってしまう。
どれぐらい高いかというと「WORKERS」の日本版は35999円!
400ページ、重さ3kg。
値段やスペックもさることながら、内容が凄すぎて体調を整えてからじゃないと見れない。なぜならばこっちがやられちゃうから。日常生活が送れなくなるぐらい本気で凄いこの写真集。
「Genesis」という写真集も絶品なのだが、「WORKERS」はザ・人間なのだ。それも働いているシーン。これは輸入盤だが、日本版は「人間の大地 労働」という邦題がついている。
もうどのページも圧倒的な力と重量を持っているのだがこんなカットがある。
銅山だったか、ダイヤモンド発掘場だったかの1カット。監視人が働いている人にライフルをつきつけるカット。そこまでならまだよい。働いている人がその銃口の先を握っているのだ。ふー。それをサルガドは側面からかなり近い距離で撮影している。
人間ってなんなんだろう。
働くってなんだろう。
人間ってなんだろう。
写真ってなんなんだろう。
これから我々人間はどうしていけばいいんだろう。
下手をすると人生が変わってしまうぐらいの一冊。
☆
PS:これをくれた彼は、金額など全く気にせずなんの躊躇もなく僕にくれた。きっとこれは何かのメッセージなのだろう。
貴重な写真集と出会わせてくれたその友達にリスペクト!
ありがとう。