【情報解禁!】キューバ写真集発売決定!

2002,2003,2015,2016年と足掛け12年に渡って撮影してきたキューバの写真を発表します。

この長い年月にあった物語が意味を持って立ち上がってきました。写真って撮り続けることに意味があるとつくづく思います。

今回は、大巨匠、細江英公氏のお言葉を借りるなら。「主観的ドキュメンタリー」のようなスタイル。

しかし写真は、須田誠の真骨頂でもあります非演出・絶対スナップである。同時に2015年アメリカとの国交再開直後のキューバの風景も含め貴重な記録写真としても位置します。

今年の秋ごろ発売予定!!!!!

そしてこの写真集が完成するまでの過程をこのブログとInstagramで連載していきます。お楽しみに!

すべてのことに感謝しています。
応援してくれるみなさん本当にありがとうございます。

WEB連載【本ができるまで】#0013

【本ができるまで #0013】
僕のブログを読んでくださっている方はどれぐらいいますでしょうか。今振り返ると今年のお正月のブログが決定的でした。

 


<1/1のブログより>
あけましておめでとうございます。
今年は飛躍の年にしたいと思っている須田誠です。さて、お正月と言えば初夢とお年玉はつきものでして(笑)。

初夢に「一富士、二鷹、三茄子(いちふじ、にたか、さんなすび)」なんて言いますけど、今どき古いですよね。なすびはないでしょ(笑)。

でも、調べてみるとけっこう現代でもバッチリ当てはまる普遍的な夢ではないですか。意外とというかよく知らなかっただけで結構イケてる夢なんですよこれが!

No.1 Mt.Fujiのように高みを目指してもっとHigher!
No.2 鷹のように自由に空を駆け巡れ!Freedom!
No.3 夢を成す(茄子)んだ!Make my dream come true!


 

子供の頃は別として大人になってからはそれほど初夢なんて気にしていませんでした。それどころか大抵は覚えていないものです。

しかし、今年は「飛躍の年にしよう!」と思っていたので「一富士、二鷹、三茄子」の初夢を見ようと意識してトライしてみたのです。

 


<1/1のブログより>
今まで生きてきて一富士二鷹三茄子なんて古臭い夢を見ようなんて思ったことは一度もないのだけど、今年はこの初夢が自分にバッチリ当てはまっているのでこれで行くとしよう!

想像してみよう。

鷹が上昇気流に乗って羽ばたかずに大きな羽を広げて富士山の周辺を飛んでいる。冬の透きとおった大空をふわーっと風に乗って、スーッと滑るように清らかな空気をきりながら。

何も恐いものはない。空の王者だ! 悠々とゆとりの貫禄。鋭い眼光と暖かい羽。

すべてのものが小さく見える。今までなんて小さなことで悩んでいたんだろう。

横を見れば雪をかぶった大きな富士山が「何も心配するな」と言っている。

鷹の視点で大地を見渡してみる。

あー、なんと清々しくて気持ちがいいのだろう。

一富士二鷹三茄子。

2017元旦


 

 

そうしたらなんとバッチリ、完全イメージ通りにその夢を見ることができたのです。夢を見る夢がかなったのです。夢って見ようと思ったら見れるものなんですね。僕もビックリしました。

そうしたら! それが正に、正夢となったのです。

夢が叶ったのです!

つづく…

 

WEB連載【本ができるまで】#0012

【本ができるまで #0012】
そうやってダミー本という第一号の写真集が完成するのです。

その自信作を持って、
「よーし! 今日こそは一発で出版を決めて帰るぞ!」といざ出版社さんへいざ出陣するわけです。

その場でOKが出て、いきなりサインとなると困るので万年筆も持参しています(実際には日本はサインじゃなくてハンコなので万年筆は不要なんですけど(笑))。この万年筆はお守りみたいなもの。実は生徒さんたちから出版が決まったらこの万年筆でサインしてくださいとプレゼントされたものなのです(まだ出版など全然決まっていない時に)。

どの出版社さんも誠意ある対応をしていただき、現状などを話してくださり、アドバイスなどもしていただき感謝しています。結果としてはいずれも断られたわけですが学ぶところが多い体験でありました。

物事はなんでもそうですが、必ず意味があるものです。この体験あっての今なのだと思います。だから失敗しても、断られても、そのことに感謝しています。

実際にプレゼンに行くと、どこの出版社さんでも同じことを言われました。

作品は良いし、テーマも素晴らしい。ただこの出版不況時代、芸能人でもないし、有名人でもないし、テレビにも出ていない作家さんの作品は出しても売れないというのが現実だと。

SNSのフォロワーが10万人いれば内容がどうあれ出せるようなことも。ユーチューバーやインスタグラマーもそうですよね。それも時代なので否定はできません。

出版とは、この世に残さなければならない作品を気概を込めて出版することが本来の姿だと信じています。売れればいいというものではない。グーテンベルクが印刷を発明し、聖書を世界中に広めたように歴史的にとても重要な任務を担っているのが出版社だと思っています。

しかし、今は2017年。出版不況時代ではそれは理想論かもしれません。理想とビジネスは相容れないものかもしれません。それもわかります。売れない本を作って倒産してしまっては元も子もないわけですから。

資本主義である限り、制作と販売のせめぎ合いは常でしょう。原価と売上。価値と売上。芸術とビジネスの兼ね合いはいつの時代でもあったかと思います。じゃ、価値ってなんだろうって深い思いにも至ります。それについてはまた改めて問うことにして。

しかし現実は現実。各社の事情や方向性や決まりがあるのですから断られたものは仕方ない。それなりの理由があるわけですから。

6社に断られたから落ち込んでいたかというと全くそんなことはありませんでした。挫折でもしていたらいいネタになるのですがとても楽しかったです。落ち込むどころか何故か意気揚々としていました。失敗すればするほどパワーが湧いてきたぐらいです。

なぜ断られてもハイな状態だったかというと、完全に自分を信じていたからだと思います。この本を出す必要性を100%感じていて、絶対に出せると思っていました。そこにはなんの迷いもなかったからです。

いや、「絶対に出せる」とさえも思っていなかったかもしれません。すでに頭のなかでは発売されているビジョンで望んでいたので不安など皆無でした。未来のことが既に現在で過去になっていたとでもいうのでしょうか。

僕の大好きな現代美術家で大竹伸朗さんという人がいます。彼の本に「既にそこにあるもの」と素晴らしい本があります。

そうです、未来の何処かにすでに僕の本はあるのです。もう原始時代からもう出版の話は決まっていたのです。6社に断られることも決まっていたのです。5社でもなく、7社でもなく。寸分狂わず6社だったのです。

ですから何の疑いもありませんでした。各社のプレゼンも楽しいものでした。

いつ既にそこにある出版社が目の前に現れてきてくれるのだろうとワクワクしていました。

つづく…

2017年秋、写真家・須田誠のキューバ写真集が発売決定!

WEB連載【本ができるまで】は本が完成するまでの物語。

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WEB連載【本ができるまで】#0011

【本ができるまで #0011】
「オマエ、うちにきてこれを一緒に食べよう」

男性の名前をロネル、女性の名前はロサと言った。
これが彼らとの運命の出逢いだった。
つづく…

というこの物語のスタートで前回は終わっています。

なぜならばついにデザインが上がってきたのです!
本当の連載「本ができるまで」がやっとスタート地点(笑)。

その前に。
今回の出版元は、いろは出版さんという京都にある出版社さんから出させていただくことが決まりました。

かなり面白い本ばかりを出している出版社さんです。旅や写真が好きな人なら間違いなく本屋さんでいろは出版の本を見たことがあると思いますよ。でも普通の人はあまり出版社など気にしていないので気づいていないかもしれませんが。

写真集も出しています。代表的なのはヨシダナギさんの『SURI COLLECTION』というアフリカの少数民族を撮影した本です。表紙を見れば「あー、知ってる!」となるはず。かなり売れているようですね。テレビなどにも出演されている人気の作家さんですね。スゴイです。

*

実は、いろは出版さんと出会うまでに6社ほど売り込みに行ったのです。売り込みってどんなことするのって思いますよね。会社員で例えたら個人を強く押し出す面接みたいなものでしょうか(笑)。

アポを取って会ってくださることになったら次のものを持って気合を入れてプレゼンに向かうのです(笑)。

1.ダミーブック(超自信作!)
2.本物のプリント写真(高い用紙を使う本気プリント)
3.企画書(こういうのは苦手)
4.万年筆(その場でサインとなった時に備えて)
4.その他ハンカチ、スイカ、スマホ、カメラ…

ダミーブックとは自分で家のプリンターでプリントした写真ページを糊付けして、背表紙を貼ったりして本物に近い本を作ることです。今回の僕のこだわりは正方形で作りたかったことです。

その理由のひとつには、横位置写真が小さくならないようにということが一番でした。本は99%ぐらいは縦長ですよね。そのため縦位置写真は大きく配置できるのですが、物理的に本の横幅が短いので横位置写真が小さくなってしまう。それを避けたかったのです。

それもそうですが、昔から見ていたWilliam EgglestonやSaul Leiterなどの大好きな写真家の写真集が正方形だったのでそんな憧れもありました。いつかは正方形の写真集を出したいなと。

ダミーとはいえ200ページぐらいあるので作るのは大変です。印刷所や製本所に依頼しないで本物の本を一冊まるごと手作りするようなものですから。一冊作るだけでも相当時間がかかっています。

でもそれは、商業出版という本作りの中で一番最初に作られる本で、一番ワクワクして、何の規制もなく、僕の最高の夢が詰まっている作業でもあるのです。

ダミー本は、ある意味、自分の完全なる姿です。ドリーム・ブックと読んでもよいかもしれません。

A4の紙に写真を配置したページをプリントします。その後、余白をカッターで切って正方形にします。そしてあーでもない、こーでもないと並べ替えてレイアウトを決めます(超アナログ派)。

InDesignというソフトを使えばよいのでしょうが、そこは違うのです。もっと動物的感覚で指先で作っていくことが大事なのです。効率よりも感覚が大事なのです。なので何度もやり直しになります。プリントしてカットして、並べ替えて、またプリントして…。

そうやってダミー本という第一号の本が完成するのです。

つづく…

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WEB連載【本ができるまで】#0010

【本ができるまで #0010】
この連載、<本ができるまで>となっているがなかなかそのドキュメンタリーに到達しない(笑)。インスタ自体が2000字ぐらいしか書けないのもあって進まない(それは言い訳だが)。当初はTwitterにしようと思っていたのだが140字じゃ到底無理だった。

で、【本ができるまで】の途中経過。今、僕は出版に向けてなにをやっているかというと…。

悶々としているところだ。
何もせずにただ悶々としているだけだ。

デザインが上がってくるのを待っている。嵐の前の静けさだ。

そしてデザインが上がればデザイナーと編集者とのやりとりが始まる。そして産みの苦しみという海原へ投げ出される。

きっとデザインが上がってきても悶々とするだろう。本ができあがるまでこの悶々と苦悩とジレンマと煩悩と色々な邪魔をするものものと戦わねばならない。

この苦悩を楽しまなければいけない。
それが産みの苦しみだ。

今の時間に少しでも余裕がある時に精神状態を整えておかないといけない。そうしないと今後の制作に影響してしまうからだ。

常に前向き、上向きでいること。
ポジティブに、明るく楽しく!
颯爽はつらつ、元気一杯!
どんなことにも感謝の気持ちを持って。本当にありがとう。

僕を精神的にアップしてくれるものや事や人々と会わなければ。

そして肉体的にも整えておかないといけない。健康第一なのだ。そうだ出版とは武道のようなものかもしれない。心身ともに鍛え、整え、瞬発力と想像力を発揮しなければいけない。

敵は誰か。

それは自分だ。

最終的に頼れるものは誰か。

それも自分だ。

自分との戦いだ。

怠けようと思えばいくらでも手を抜ける。表現の恐いところはそれが鑑賞者、読者にそれが伝わってしまうところだ。それは本だけじゃなくて映画でも、ダンスでも、絵画でも、茶道でも、音楽でも、他の芸術でも同じこと。そしてみんなの人生でも思い当たることではないだろうか。

星野源もニーチェも言っている。
「意味なんかないさ」

だからどんなことにも感謝して「今」を楽しむのだ。
「今」に集中することだ。

出版社からデザインがあがったと連絡があった。

つづく…

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キューバ 写真集 本ができるまで いろは出版

WEB連載【本ができるまで】#009

【本ができるまで #009】
「引っ張れ、引っ張れ! オマエも一緒に引っ張れ!」

なんだかわからないが僕も引っ張った。ナイロンの釣り糸が指に食い込んで痛い。針が岩に引っかかってるんじゃないのか。魚だったらこんなに強くないはず。

女性も一緒に引っ張った。
三人で引っ張った。

そして信じられないことが起こった。魚がつれたのだ! それも30cmはあるであろう大きな魚。彼らも凄い笑顔で大喜びだ。ただごとならぬ喜び方をしている。僕もビックリした。

「おい、俺たちここで何年も釣りをやっているけれど、実は釣れたのは今日が初めてなんだ」

魚の大きさよりもそのことに驚いた。初めて釣れたのが今日だなんて。その目撃者が見ず知らずの日本人だったことも不思議な光景だった。

「オマエ、うちにきてこれを一緒に食べよう」

男性の名前をロネル、女性の名前はロサと言った。
これが彼らとの運命の出逢いだった。

*   *

宇宙ができる前は「無」だったとどこかの本で読んだことがある。その後色々あって僕たちの祖先はアミノ酸から発生したらしい。よくは知らないが言葉も音楽も写真も知らないすごく小さなものだったのだろう。

なんとなく理解できそうな時代でいうと祖先は原始人だったらしい。それはそれは彼らの生活は大変なものだっただろう。恐竜とかがいたのだろう。ライオンとかじゃない、恐竜だ。

ずっと昔のおじいちゃん、おばあちゃんが奇跡を起こしながら縄文時代や、鎌倉時代や、戦国時代や、江戸時代や、大きな戦争などをくぐりぬけてきた。

そして僕が生まれ、世界を旅してキューバにたどり着き、釣れそうもない海で初めて魚がつれたというキューバ人と出会った。

こういうことをなんと呼んだらよいのだろうか。
偶然、運命、巡り合わせ、たまたま。40億年前の僕のアミノ酸とキューバ人のアミノ酸のしわざ。

「世界は教科書には書かれていないことで溢れていた」

つづく…

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