【本ができるまで #0036】
本日、最後の直しを印刷所に編集のSさんと一緒に戻してきました。
普通は色校正紙に赤字を入れて戻せばそれで終わり。この写真、Y(黄色)少々落とすとか、この写真、色かぶりトル、とかそんな色指定をして戻すのです。
しかし今回は本当に驚くぐらい修正がなかった。もうそのままでOK!なぐらい。
ただ、どうしてもモノクロの色にばらつきが目立った。なのでそれを印刷所のプリンティングディレクターさんに直接会って伝えたかった。
モノクロというのは白と黒だけで印刷されているのではない。他のカラー写真同様に四色の掛け合わせでできているので、カラー写真にはならないけれど、色が転ぶことがあります。わかりやすい例でいうとモノクロなのだけどセピアっぽい薄茶色になってしまうとか。
それを統一してくださいと伝えてきた。
やっぱり俺は古い人なのかな。正直、色校正だってLINEでだって伝えられる(笑)。何ページのあの写真のマゼンタ転びを修正してください、ってスマホで書けば同じこと。だけど直接伝えないと安心できないっていう(笑)。いや、こういうのって大事だと思うのだけど、若い人はどうかな。そんなの非効率的っていうかもしれないですね。
色校正ごときは、このご時世、デジタルデータ(数字)で判断できる人工知能の方がきっと優秀だろう。その日その日の気分で動く曖昧な人間より正確にやってくれるはずだ。元写真と色校を撮影して比較すればいいだけの話だから。数字でオペレーターに指定して構成を戻したら間違いなく完璧に戻してくれると思う。
でもそこを人間がやる。その誤差が良い…のかもしれない。かもというのはやはり時代が変わりつつあると感じているからだ。
ラーメンの秘伝のタレの味は、今や人工知能がやっている店があると聞いた。今までは職人のみが知り得る味覚だったのだが、人工知能から言わせれば、職人のその日の体調、気分、気温、湿度などの条件によって秘伝の味に誤差が出ると。確かに。人工知能ならすべてを踏まえての正確な秘伝の味を毎日正確に作れるというわけだ。
しかし、どんなお客さんが来るかまでは想定していないだろう。この世の中は不確実性という問題が残っている。
◇
人工知能はさておき、まだ難関は残っている。今回は、本体が透明なケースに入ってくるのです。そのケースに帯が巻かれる。
本は左開きの本なので(背表紙が左)。
左手で持った本体を右手にあるケースに差し込む形。
となると帯はケースに巻くので右巻き?????
普通、ケースなどない左開きの本には、背表紙の方へ左巻きに巻いてある。
でも今回はケースに巻くので…。
わからないですよね(笑)。
できてからのお楽しみということで!
購入後、帯を取り外してみて下さい。
そこにも金文字が…。
なんだか今作は凄いことになっています。
早くできないかな。
『GIFT from Cuba』
つーか、もうできちゃうよ!
ということで、
『GIFT from Cuba』Amazonにて予約開始!!!!!
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