浅間国際フォトフェスティバルに行ってきた!

浅間国際フォトフェスティバルに行ってきた。

結論から書くと、いやー、気持ちのよい空間だった。東京にいたら写真ってギャラリーで見るものと相場は決まっている。多くの場合、部屋の中だ。

それが今回はフェスなので外に展示されているというのは、とてつも素晴らしいことだった。建物内部の展示ももちろんあるが。

有名な写真家だからどうのとか、大きな賞を取っている作家だからどうのっていうのは二の次だ。権威を優先させるのであれば東京のギャラリーで見たほうがいい。

長野というこの気候も良かった。もちろん暑い日もあっただろうが僕が行った日はちょっと涼しいぐらいで、空は青く、空気は澄んでいて、本当に気持ちが良かった。

この「鑑賞者の気持ちがいい」というのがこれほどまでに写真に影響するとは知らなかった。

僕も東京で展示をやるときは鑑賞者のことを想像して、いろいろと気持ちの良い仕掛けはする。しかし自然には勝てないね。

広場に出展している食べ物屋さんも地元の食材を使っていて、かつもちろん美味しい! で、行列にもなってないし、なんだかのんびりしているのだ。広場の足元はおがくずが目一杯敷かれていて、ふわふわしているのも気持ちがいい。

本来、芸術鑑賞ってこうあるべきなのではないだろうか。

とーーーっても気持ちよかった。

監視員?(っていう名前?)の人たちが、背後で睨んでいるあの美術館の体制っていうのがとても嫌い。もちろん作品なんか触れるわけないし、悪いことなんてしないのだから、そんなに睨まないでくれって思う。

こちらのフェスは音でいえば、ポカーンって感じ(笑)。

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭という写真フェスがある。僕は2017年に行ったことがある。これも本当に素晴らしいフェスなのだ。京都市内で開催される。自転車で回れる範囲内に新人から有名作家までがいたるところに展示されている。

僕が感激したのはアーノルド・ニューマンの二条城内での展示だ。大政奉還が行われた二条城での展示ってめちゃ凄いことでしょ、これって。それもアーノルド・ニューマンの名作がかなりの点数、展示されていたのには驚いた。その土間には、アンディ・ウォーホル。大政奉還とポップアート。いい!

この浅間と京都。この2つは自然の中と都市と全く違う環境だが、本当に写真というより芸術、アートが好きな人、わかっている人が開催しているのだろうなという感じがした。

自然の中での芸術鑑賞(←この漢字自体が難しそう)は、いつでもまた体験したいと思った。

写真が好きな人で行くのもいいかもな。

ずっと気になっている東川町国際写真フェスティバルにも行ってみたくなった。

 

 

入り口。全体のイメージがピンクで統一されていて美しい。

 

これ、東京のオペラシティで見たな。藤原聡志作品。

 

蔦の絡まる建物に写真。水谷吉法作品。

 


JR様! ワタリウムの時はテンション高かったけど、なんだかここはのんびりしていた(笑)。

 

ダミアン・ブーメラン。ボタンを押すで写真を撮ってくれる。

 

下におがくずが敷いてあって、雲の上を歩いているよう。フワフワ。

 

鈴木理策氏の作品が日よけ?(笑)。

 

カフェの椅子も展示かとおもうほどきれいに並んでいた。

 

ホンマタカシの作品。だから?って感じだった。有名だから展示するのはやめたほうがいい。

その横に人が入れるほどのでかいピンホールカメラがあって、写真が映る原理を体験できた。

 

小池健輔作品。気持ち悪い。

 

清水はるみ作品。下が雑草っていうのがいい!