告知を見ただけで行きたくなる写真展ってあるよね。急にそわそわしてきて、仕事をしていてもいつ行けるかな、いつ行けるかな。絶対に見逃さないようにしなきゃって四六時中頭のなかにある写真展。
見終わった時にアイディアが湧いてきたり、考えさせられたりする映画とか、本とか、写真展とかって、俺にとって凄く大切な作品だったりする。脳が刺激されてグルグル動き出す作品。
見終わった後何も脳が動かず、携帯をしたり、お茶したり、その作品をすぐに忘れて別のことをするような作品は、後から考えると自分のためにはならなかったなー、というかつまらない作品のことがままある。
今回は、凄く自分と対峙させられた。田形千紘という写真家を通して、写真を通して、自分はどう生きていったらいいのだろうかと考えさせられた。何周も回って、同じ写真を何度も隅から隅まで見た。
どこにも「真似」がなく、彼女の「心」そのもので、「心」そのままで、時にギューっと心を締め付けられ、時にキュンと太古の細胞が動き出す。
旅という表現で、たった14点の作品で、ここまで心の奥まで入り込んでくる写真。
本当に良い写真展の証だと思う。
10/5、明日まで。
http://tppg.jp/current.html
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