絵本を作ってみた。【WOLF】
全絵+テキスト:須田誠
http://www.photoback.jp/Stage/Photoback/PBER-3690631410311520180
かなり前から作りたかった作品。絵も発表する気なんてさらさらないまま気ままに適当にずっと描き続けていたもの。適当ということほど楽なものはないなと思った(笑)。写真となると何か気負いのようなものを感じるが、絵に関しては絵描きではないゆえ全く誰の評価も受け付けないので気が楽で、最高に楽しい。
絵を学んだこともないので技術もへったくれもない。いわば全てアドリブ。フリープレイ。絵の上手い下手とか知ったこっちゃない(笑)。スーパー自己満足の世界。描きたいから描く。描きたくなかったら描かない。発表もこれが初めてだし。
絵を描く(絵描きとして。一応)
↓
複写する(写真家として撮影する)
↓
レタッチする(写真家の技術と哲学を挿入する)
↓
編集する(編集者として、絵描きとして、写真家として)
できた本は絵本なのだろうか、写真集なのだろうか。
誰が見ても絵は絵。だけど撮影してデジタル化して、写真の技術を使ってレタッチをしている。原画を紙に貼り付けてページ化した紙の束(本)とはちょっと違うような気がしてならない。一般的には画集と呼ばれるものなのかもしれない。でも美術館が発行するようなカタログでもないし。
かつてないとても不思議な感覚なのだ。描いている時も「これは絞りF11で絞り込んでちょっと照明に強弱を付けたら立体感が出るな」などと考えて描いた個所もある。絵を書きながらそれを写真化する時のことも考える。
しかしそれはたかが技法なので、やはりこれは絵だ。
絵本を作ってみた。そういうことだ。
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須田誠 旅・写真ワークショップ 初心者クラス
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